各国の農業交渉提案 3
タリフケーションとリバランシングー交渉の焦点一第二次農業提案の発表後、90年に入ると農業交渉は水面下での折衝に移った。
交渉委員会は一時休会としたまま、一方では各国農業提案内容の細部のつき合わせいわゆる明確化作業が行なわれるとともに、他方では1月の5力国農…相会議、2月の主要10力国次官級会議、4月の非公式閣僚会議、5月の四極通商会議など各種の政治レベルの交渉を通じて事態打開への道が模索されてきました。
それらを通じて交渉の今後の焦点として次第に大きく浮び上ってきたのがアメリカのタリフケーション(関税化)とECのリバランシング(保護の再均衡化)の関連いかんという問題です。
ECはアメリカのタリフケーション構想を原則的に拒否しつつも、同時に他面では産品間のリバランシングが実現されるならば、これを考慮することもありうるとしていました。
後者の具体的内容が少しずつはっきりしてきたのです。
ECが関税化交渉に応じうるための前提としてあげているのは、
1.国境保護の再均衡の実現
2.不足払い補助金の関税への転換
3.可変課徴金の固定要素(Exedelement)と補正要素(correctivefactor)への組替え
・・・という三つの条件です。
これら三者がいわばワン・セットとなって、ECのリバランシング構想を形成しているのです。