各国の農業交渉提案

農業問題の交渉方式に関連してAMS問題についてみましょう。


これについての三国間の対立は・・・


1.アメリカの国内農業政策に限定したAMS方式


2.ECの国内・国際両政策を包含した包括的AMS方式


3.日本の特定の国内農業政策に限定したAMS方式


・・・というように要約することができます。


同じくAMSを交渉の指標とするといっても、その概念・範囲が国によって大きく違っているのです。


もっとも広義なのはECであり、そこでは「農業者の生産の決定に影響を及ぼすすべての措置」をふくんだ、文字通りの総合的保護計量手段として機能することが期待されています。


ただしこの場合には現実の国際価格から算出されるのではなく、「為替レートの変動を除去」した理論的価格が基準とされ、そこにまたさまざまな議論を呼び起す余地が残されています。


これに対し、アメリカ案では非関税障壁は関税化に委ねられるため、AMSは国内政策にのみ限定され、そうした疑問が起る余地はありません。

異郷のエキゾティシズム 4

今日は、やや特殊な旅の歌を見ておくこととしましょう。


いわゆる「遣新羅使人歌」と「防人歌」です。


新羅へは天平8年(736)6月、大使阿部朝臣継麻呂、副使大伴宿弥三中以下のメンバーで出発し、翌9年3月に帰国しています。


この折の歌で、「各別れを悲しみて贈り答へたる、また海路の上に旅を働み思ひを陳べて作れる歌、また所に当りて諦詠せる古歌、百四十五首」が一括して巻十五に収められています。


一行は難波を出航して瀬戸内海を抜け、筑前から壱岐、対馬とわたって新羅へと向っています。


歌は、出発前の作十一首、復路の作五首を除いて残りはすべて往路の作。


新羅での作は一首もありません。


その頃、日本と新羅との関係は不調でした。


この度の交渉も、「新羅国、常礼を失ひて、使の旨を受けず」という結果に終っています。


気が進まない旅と言うか、重くて暗いムードが一行を支配していたようです。


使命感や張り切った気持ちをうたった歌は全くありません。

異郷のエキゾティシズム 3

空間だけではなく、時間においても、赤人は、現在のいわば背景ともいうべき過去や未来を視野に入れ、それを余白のようにして浮かび上らせています。


神亀元年(724)の紀伊行幸の折の和歌浦での作の反歌に、


沖つ島荒磯の玉藻潮干満ちて隠ろひゆかば思ほえむかも


・・・の音があります。


今見えている藻が、満潮で見えなくなってしまった時のことを想像している歌です。


余白を浮かび上らせ、背景を視野に入れる・・・


これは、対象を全体との関係においてとらえるということです。


人麻呂が時間という軸を据えて見たところを、赤人はより自在に、対象ではなくかたちで見た、ということになるでしょう。


旅先での自然が、自然そのものとして見られはじめた、と言ってもよいでしょう。


虫麻呂や赤人の歌には、歌垣の歌や富士山の歌のように、ルポルタージュ風な取材姿勢に立つ歌も少なくありません。


そして自然の歌。


平城京の都市化が進み、都と鄙の落差が激しくなったことが、そうした作歌姿勢を生み出した最大の原因であったでしょう。

異郷のエキゾティシズム 2

「これを単なる叙景として見ようとすれば、日と月が同時に歌われているというように矛盾となる。


しかし、赤人の狙いは叙景にあったのではなく、実際に即しながらも富士の神性を観念的・綜合的に讃えるために、内容的にも構造的にも均衡を保たせ、整然と歌うことにあったのである。


そのように全体はすっきりとして爽雑物がなく、みごとなプロポーションを保っている。


ここに赤人の歌の特性があり、簡浄な富士の姿と見合う美しさがある。」(橋本達雄『注釈万葉集』)


・・・ということになります。


反歌の方は古来有名な歌で、解説を加える必要もなさそうです。


ただ、一点、この歌の手柄を指摘するにとどめておきましょう。


この歌は、一言も空のことを言っていませんが、歌を読み終った後に、ばーんと背景のまっ青な空が目に浮かんで来ます。


バックが曇り空では、白い富士山がはっきりとは見えない。


青空を背景にして、はじめて雪の富士はその姿を鮮明に浮かび上らせるのです。


赤人という歌人は、このように余白を描き出す表現に才能を示した歌人でした。


次の例も同様です。


み吉野の象山の際の木末にはここだも騒く鳥の声かも


象山の山の端に立つ木の木末のあたりで鳥がひどく騒いでいる、といいます。


・・・こう表現されると、その一点から発せられる音だけに意識が集中させられることによって、周辺全体の静寂の深さが浮かび上って来ることになるのです。

異郷のエキゾティシズム

山部宿禰赤人、不尽山を望める歌一首並に短歌


天地の 分れし時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる 布士の高嶺を 天の原 ふり放け


見れば 渡る日の 影も隠らひ 照る月の 光も見えず 白雲も い行きはばかり 時じ


くぞ 雪は降りける 語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 不尽の高嶺は


反歌


田児の浦ゆうち出でて見れば真白にぞ不尽の高嶺に雪はふりける


・・・奈良の都の人々も、東国地方に富士山という巨大な、姿の美しい活火山がある、ということは知っていました。


富士山の絵ぐらいは見ていたのではないでしょうか。


しかし、実際に見たものはほとんどいません。


東国への旅から帰って来た赤人が、そうした人たちに向けて発表した歌と見ていいでしょう。


長歌は、富士を実見したことのない人たちに、その高さ、その神聖さを伝えようとしたものです。


いわゆる叙景歌ではありません。


人間関係での留意点

病院での経理 転職を考えている人で、人間関係で最も留意しなければならないのは、対患者との関係です。


患者はすべて大切な顧客です。


顧客あっての医院です。


それゆえたえず言動に気をつけなければなりません。


馬鹿ていねいでは患者が恐縮します。


だからといって「診てやる」では患者が敬遠するでしょう。


できることなら「さわやかに・ひたむきに」仕事に取り組んでほしいのです。


そして、そこから患者との人間関係を形成し信頼をかち得ることです。


・・・以上、これからあなたが克服しなければならない当面の人間関係の課題です。


どこの職場にもいろいろなタブーがあります。


日本中共通しているのは「遅刻」と「欠勤」です。


つまり「遅刻」と「欠勤」は、他に抜きんでて高いマイナス・コンセンサスを得ているといえるでしょう。

なぜ亜鉛が不足するのか 3

食品添加物の中には、亜鉛などの金属を封じこめるキレート作用をもつものがあります。


これは、吸収や排出を阻害するなどの弊害をもたらします。


ハム・ソーセージの結着力を強めたり、豆腐に弾力を増強するために添加される重合リン酸塩、漬物の褐変防止などに使用されるフィチン酸などがその代表です。


しかも亜鉛は、調理、加工の過程で損失される率が大きいのです。


缶詰加工ではトマトの60~90%、ホウレンソウの40%の亜鉛が失われると言われています。


これでは、いくら食材が豊富に亜鉛を含んでいても、無駄になってしまいます。


なぜ亜鉛が不足するのか 2

ご飯にも亜鉛は含まれています。


茶碗1杯(150g)で約1.5㎎、1日3杯食べれば4.5㎎。


所要量の約3分の1を摂ることができる計算です。


現代の日本人は、こうした亜鉛を多く含む食物を摂る機会が減ったため、亜鉛の摂取量が不足していると考えることができます。


特に若い女性はダイエット志向が強く、米を食べず、エネルギi制限する人が多いのです。


エネルギー摂取を抑えると、細胞はエネルギーを取り込みにくくなり、亜鉛を失うとみられています。


偏食やダイエットに走る若者や女性には、警鐘を鳴らしたいところです。


さらに、加工食品に使用される食品添加物もくせ者です。


なぜ亜鉛が不足するのか

「日本人の栄養所要量」(厚生省)に亜鉛の必要摂取量は規定されていませんが、アメリカでは1日15㎎と必要所要量が定められ、世界でもその値が標準とされています。


ところが実際に日本人が摂取している亜鉛の量は1日約9㎎。


ある女子大生を対象にした調査では、6.5㎎という結果もあったといいます。


亜鉛が多く含まれている食物を挙げると・・・


「牡蠣蛎蠣 100g中40㎎」

「煮干し 100g中7.2㎎」

「ゴマ(乾燥) 100g中7.1㎎」

「凍り豆腐 100g中5.5mg」


その他、種子類や海藻類、抹茶などとなります。


典型的な日本の食材ですが、外食や加工食品がポピュラーになった現在、これらの食品は身近なものとは言えなくなってしまいました。

亜鉛が不足すると・・・ 3

・糖尿病亜鉛は糖・脂質代謝と関係し、不足するとインシュリンができにくく、乍{用しにくくなるため、糖尿病になりやすい。


・骨の健康亜鉛は骨の代謝に影響を及ぼすため、これが不足すると骨の成長が阻害される。


逆に言うと亜鉛の積極的な摂取は、骨粗霧症の予防に役立つ。


・・・そのほか、嗅覚などの感覚生涯、情緒不安定やうつ病などの神経障害、肌あれ、抜け毛などの原因にもなります。


要するに、亜鉛が不足すると体のすべての機能が黄信号を発するわけです。


亜鉛は、味覚異常に関連するだけでなく、現代人の健康にとって見逃せないキーワードだといえましょう。

結論から言うと、亜鉛不足は日本人の食生活の変化と密接な関係があります。


なぜそうなるのか、その背景をさぐってみましょう。